埼玉県飯能市は、赤字経営に苦しむ市立病院内を、来年度から、診療所と老人保健施設を併設した「市東吾野医療介護センター」に改組することになりそうです(関連条例案を9月度の市議会で提案)。
飯能市立病院は1983年に設立されましたが、近くに埼玉医科大学病院があるため利用者数の伸びが芳しくありませんでした。
また、平均病床利用率も50%近辺を推移しているのが現状です。
また、2004年度まで5名常勤していた医師も現在はたった一人となり、内科のみの診療で外科は休診という状態が続いていました。
毎年、市から病院事業会計に2億円ほど補てんしていたため、市側も病院経営について、再三にわたる見直しや検討をおこなってきました。
その結果、市立病院は今年度で廃止し、指定管理者制度を導入した上で、市内にある「医療法人靖和会」に管理・運営を委託するという方向性が打ち出されました。
現段階では、「市東吾野医療介護センター」案を9月度の市議会に提出し、合意が得られれば、12月度市議会で指定管理者の指定議案を提出する予定になっています。
市立病院の改修工事では、内科の病床を19床と、介護老人保健施設の定員29名の確保を予定してます。
また、「市東吾野医療介護センター」には飯能市直営の訪問看護ステーションも併設することが計画されています。
市立病院に勤務する30名ほどの正職員については、本人たちの希望を聞きながら、指定管理先の医療法人靖和会での雇用や、市内の他の医療施設での継続雇用を検討しています。
県立病院の空き病棟を介護施設として再利用するという岩手県の事例もありましたが、貴重な市民の血税を有効活用し、市民にとって利便性の高い「市東吾野医療介護センター」をぜひ実現してもらいたいものです。
現在、今後の飯能市議会の議論の行方に、市民たちの大きな注目が集まっています。