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2009年5月31日日曜日

札幌市が重度訪問介護にボランティア制度を導入する試み

重度訪問介護サービスに有償ボランティアを組み入れていく試み(モデル事業)が、6月から札幌市で始まります。

重度訪問介護サービスとは、重度身体障害者のために排泄や食事の介助ケアを行うサービスです。

札幌市は、この重度訪問介護サービスに、人件費が比較的安くすむ有償ボランティアを活用することにより、重度訪問介護サービスの利用時間を、最大で1.5倍程度まで引き伸ばしたいと考えています。

札幌市によれば、介護サービスの利用時間延長策に有償ボランティアを利用する試みは、全国的に見てもあまり例がないとのこと。

札幌市で現在重度訪問介護サービスを利用しているのは、およそ200名で、1日の平均利用時間は、4時間前後が基準(国と都道府県が費用の4分の3を負担)とされているそうです。

その基準を超えた重度訪問介護サービスの利用には、別途経費がかかり、その分に関しては市町村の負担になっています。

札幌市は、これまで、重度訪問介護サービスの利用時間の上限を1ヵ月当たり330時間(1日当たり11時間)と設定していましたが、重度障害者の中には、それ以上の介護時間を必要とされる方もいました。

そうした重度障害者は、やむを得ず、自己負担でヘルパーを頼むといった窮余の策を講じていました。

今回の新モデル事業では、入浴や排泄といった経験を要するサービスをヘルパーが受けもち、洗濯や掃除といった容易な介護サービスについては、有償ボランティアが担当することになります。

重度訪問介護サービスのヘルパーの人件費は、時給にして平均2000円程度とされているため、有償ボランティアを活用することにより、事業費の大幅削減が可能になります。

札幌市は、この削減分によって総事業費を抑制することで、重度訪問介護サービスの利用時間の上限を、現在よりも約1.5倍まで拡大できると試算しています。

今回のモデル事業は、障害者8名の協力を得て、3ヵ月間実施されることになっています。

重度訪問介護サービスの利用時間の延長を心待ちにしている重度障害者のために、今回のモデル事業が成功裡に終わることを祈りたいと思います。