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2008年12月6日土曜日

若年認知症の妻もつ群馬県議が著書で介護の現状を赤裸々に告白

若年認知症は、近年ますます増加傾向にありますが、患者とその介護に当たる家族の苦悩については、まだあまり知られていません。

群馬県議会議員の大沢幸一さん(65歳)の妻・正子さん(59歳)は、2004年6月、65歳未満で発症する若年性認知症(アルツハイマー病)という診断を下されました。

正子さんと二人暮しだった大沢さんは、議員職のかたわら、献身的に妻の介護に当たってきたようです。

この度、大沢さんは、若年認知症の妻の介護の苦労を「妻が『若年認知症』になりました 限りなき優しさでアルツハイマー病の妻・正子と生きる」(講談社)という著書にまとめました。

正子さんが若年性認知症と診断された当時は、認知症は高齢者がかかるものという見方がなされていたため、介護の日々の悩みを理解してもらうのはなかなか困難だったそうです。

正子さんの夜間徘徊が始まった後は、周囲から浮いた存在に見られたこともあり、入浴、食事、着替えなどの介助よるストレスも筆舌に尽くしがたいものだったとのこと。

2006年6月、大沢さんは、群馬県内に「若年認知症ぐんま家族会」を設立し、2008年6月の県議会では、自ら主導的な役割を果たし、「若年認知症対策に関する意見書」の可決にこぎつけました。

中には、「売名行為だ」といって中傷する向きもあるようですが、大沢さんは、若年認知症対策を進めるためには、一部の心ない声も受け流す覚悟のようです。

配偶者が若年認知症にかかる可能性は、すべての夫婦に共通したものです。

万一若年認知症という現実に直面した時への備えとして、大沢さんの著作は大いに参考になるかもしれません。