10月31日、生活介護研究所が都内でセミナーを開催しました。
セミナーでは、介護現場の人手不足とケアの重度化への対策について解説され、入浴、排泄、嚥下予防、転倒予防などの介護技術をマスターしようとしている介護職員たちが、生活介護研究所の坂本宗久さんの講演に熱心に耳を傾けていました。
坂本さんは講演中、介護現場のある興味深い現状を明かしました。
介護業界の中では、ケアマネジャーになりたがる方が年々増えており、介護現場には、核となるべき30~40代の職員が欠けている傾向が見られるというのです。
その結果、介護現場の職員は、若年層と中高年層とに2分極化されてきたのだそうです。
米の研ぎ方も知らない若い新人職員と中高年職員との間には、介護力の大きな格差があるため、それが原因で介護現場の人間関係が悪化する場合もあるとのこと。
人間関係の悪化は職員の離職という事態を招くこともあり、手薄になった介護現場では、残る職員の仕事量が増えるせいで、人間関係の悪化にさらなる拍車がかかるという悪循環。
こうしてみると、介護現場の人手不足は、低収入と激務という主要因のみならず、日々の介護業務に潜むさまざまな要因がからまりあってもたらされていることがわかります。
今回の生活介護研究所のセミナーでは、若年職員と中高年職員との介護力格差を解消し、各介護職員の仕事量の増大を防ぐため、介護技術の質的向上を目指す実習も併せておこなわれました。