かつて陸上選手として将来を嘱望されながら、米国留学中の事故で頸髄を損傷して全身麻痺となった男性障害者が、居宅訪問介護サービスのNPOを設立し、障害者の目線に合わせた事業を展開させています。
自らと同様に障害に苦しむ人たちを支援するNPOを立ち上げたのは、香川県観音寺市に住む毛利公一さん(27)です。
毛利さんは、陸上競技選手だった当時、棒高跳びで3年連続でインターハイに出場し、大学では関東インカレで優勝した経歴をもっています。
ところが、米国留学中の2004年7月、サーフィンに興じていた際に大きな波に頭を打ち付けて頸髄を損傷し、全身麻痺状態となりました。
毛利さんは、人工呼吸器をつけて寝たきりになるとの医師の宣告を不屈の闘志で克服し、懸命のリハビリよって、1年半後には自力呼吸できるまでに回復した後、昨年4月からは、自力歩行の練習に励んでいるそうです。
毛利さんは自らの経験を通じて介護サービス事業の立ち上げを志し、昨年6月からは電動車椅子に乗って県内の介護事業所を視察して回りました。
パソコンを顎で操作することによってホームページを開設し、看護師、ホームへルパー、理学療法士等を募集して、今年5月にNPOラーフの設立にこぎつけたのです。
「障害者の目線で見ると、足りないものが多い。障害者もおしゃれな髪形をしたいし、何でも気軽にはなせる介添人がいてくれたらと思っているはず」
こうした毛利さんの考え方を反映し、NPOラーフの居宅訪問介護サービスの内容は、マッサージ、リハビリ補助、散髪、福祉自動車のレンタルなど多岐にわたるものとなっています。
毛利さんのNPOラーフの画期的な試みは、障害者の方の大きな力となるでしょうし、毛利さんの障害を克服しようとする闘志は、障害の有無を問わず、すべての人々に勇気を与えてくれることでしょう。
NPOラーフの問合わせ先電話番号: 080-3169・8030