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2008年7月11日

フィリピン人介護士が言葉の壁に苦しみ無念の帰国

自国で2年間の介護士勤務経験をもつあるフィリピン人が、日本の介護施設での勤務継続を断念し、この春帰国していたことがわかりました。

フィリピン人介護士のオリビアさん(31)は、日本国内の介護支援施設に受け入れられたフィリピン人15人(全員がフィリピン政府公認の介護資格を所有)のうちの一人として、2006年4月に来日していたそうです。

日本在住中、オリビアさんは、午前中は新宿にある日本語学校で授業を受け、午後は、東京都郊外にある介護老人保健施設で勤務するという日常を送っていました。

介護老人保健施設での仕事内容は、シーツ交換や床の掃除、入所者への食事の配膳が主で、直接的な介護業務には携わることができなかったようです。

直接介護を任されなかった主要因は、オリビアさんの日本語能力不足でした。

片言の日本語では信頼関係を築くのは難しいと判断した施設側は、オリビアさんを介護業務から外すことにしたとのこと。

この介護老人保健施設には、平均年齢83歳の高齢者が入所しています。
その中には多く認知症患者も含まれていることから、施設では、入所者の体調を判断する情報として、入所者との「会話」を重要視していたのです。

「フィリピンで介護士として働いていた経験を日本でも生かしたいけど、日本語は本当に難しいです」という言葉を残して帰国したオリビアさんですが、チャンスがあればまた来日したいという意志もあるようです。

オリビアさんが今回の日本での経験を生かし、母国での研鑽を積んだのち、再度日本の介護現場で活躍できる日が来ることを祈りたいと思います

日本で介護士として働きたいという希望に燃えた外国人介護士が、介護現場で直接介護業務に携われるよう、国は、より手厚い受け入れ体制や育成システムの構築を急ぐべきなのではないでしょうか。