デイサービス施設やヘルパーのいる訪問介護センターなどが併設されている高齢者専用賃貸住宅(高専賃)が、6月末現在で、昨年3月末の406件(9986戸)と比べ、ほぼ倍増していることが、高齢者住宅財団の調査で明らかとなりました。
高専賃は、高齢者が1人でも暮らしやすい構造を有しており、入居率もきわめて高いそうです。
高専賃への入居者の事例を見ると、自立して生活している高齢者が、健康状態が悪くなった場合に備えて入居するケースが多いとのこと。
たとえば、今年3月に長野市内に開業したある高専賃は、2階建てで、各部屋とも、車椅子がスムーズに出入りできる段差がないフローリング構造になっています。
一般のマンションと同様に、玄関は独立しており、高齢者施設のような面会時間の設定はなされていません。
。
各部屋の面積は、1人部屋が25~35平方メートル、夫婦用2人部屋が43平方メートル。
月額家賃は6万2000円~9万5000円で、別途運営事務費などの3万3000円が必要となります。
また、入居時には、一時金として90~180万円を支払うことになります。
こうした高専賃が全国的に増加している背景としては、2006年の介護保険法改正により、自治体が有料老人ホームの設置数を実質的に規制できるようになった点があげられます。
現状では、各事業者が都道府県に有料老人ホームの設置申請を提出しても、地域的な偏りなどを理由に、市町村が事実上「拒否」の意見書を出す場合が多いそうです。
こうした現状を鑑みれば、特別養護老人ホームと在宅介護との中間的な位置づけとしての高専賃は、今後ますます増加していくことが予想されます。