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2008年6月12日

「高齢」と「認知症」との関係性に関する画期的な研究成果

オランダのフローニンゲン大学病院(UMCG)の研究者グループが、アルツハイマー型認知症などと「高齢であること」との関係性について、きわめて興味深い研究結果を発表しました。

研究報告の中で、研究者たちは、115歳の高齢で亡くなったあるオランダ人女性が、死去するまで驚くほどの健康体を保っていた点に着目しています。

この女性が112~113歳だった当時実施していた検査結果によれば、心理検査や神経学的診察の結果は、いずれも正常値の範囲内にあり、それどころか60~70歳の平均値を上回る数値を示したというのです。

また、彼女の脳には、認知症や記憶力・注意力の衰えの兆候すら認められなかったそうです。

脳内検査では、アルツハイマー型認知症患者に典型的な異常や、認知症発症原因の1つである、タンパク質の一種ベータアミロイドの蓄積は、まったく確認されず、脳細胞数も60~80歳の正常値を維持していました。

彼女の全身の血管には、脂肪性の沈着物が血流を妨げるアテローム動脈硬化の痕跡も皆無でした。

この女性は生前、とても機敏で、はっきりとものを言う方だったそうで、好奇心も旺盛であり、国内外の政治やスポーツといった、世界の動向に強い関心をを抱きながら生活していたとのこと。

今回研究対象になったオランダ人女性の事例は、高齢者の脳機能維持に関する研究に一石を投じることにだろうとされています。

人生の最後を迎えるまで十分な記憶力や注意力を維持できるような医学的サポートの実現。

それを現実のものとするために、さらなる研究の進展が望まれるところです。