国内の約37万床の療養病床を、2012年度末までに約15万床に削減(介護型に関しては全廃)することをもくろむ厚生労働省。
そうした国の方針を反映して、2006年から2008年4月までに、全国の介護型療養病床が、およそ9000床削減されたことが、自民党の「療養病床問題を考える国会議員の会」の調査で明らかになりました。
療養病床の転換を推進するべく、今年5月、国は介護療養型老健を創設しました。
厚労省側の説明では、「看板を付け替えるだけ」ということでしたが、介護型療養病床から介護療養型老健への転換は、厚労省の青写真通りには進んでいないようです。
介護型療養病床を介護療養型老健に転換した場合、基本施設サービス費が約8割減収してしまうことが、その大きな理由です。
利益率も下がるなど、経営が厳しくなるような転換に、病院サイドが及び腰になるのは、当然のことと言えるでしょう。
介護型療養病床を抱える病院の多くは、介護療養型老健への転換を敬遠し、介護型は医療型に、医療型は一般病床などに転換しているのが現状のようです。
こうした実情を見る限り、厚生労働省の療養病床削減方針は、抜本的に見直される時期にきているのではないでしょうか。