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2008年4月21日

「葉酸」は認知症や脳卒中を予防する

ビタミンBの一種である「葉酸」には、高齢者の認知症や脳卒中を予防する効果があることが、アメリカなどの調査で明らかになりました。

10年前、アメリカでは、穀物への葉酸添加が義務付けられ、そのおかげで、脳卒中の死亡率が急速に低下したそうです。

「葉酸」は、豆類や、ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれる水溶性ビタミンB群の一種です。

造血作用があるビタミンであることが特徴で、赤血球をつくる作用のみならず、胎児の中枢神経系などの新しい細胞をつくる際に、非常に重要な働きをするそうです。

1998年、アメリカの食品医薬品局(FDA)は、主食となる穀類へに葉酸を添加することを義務付けました。

これにより、新生児の二分脊椎のような「神経管欠損障害」がおよそ2割減少しました(2001年の報告)。

アメリカ以外の国で穀物への葉酸添加を実施しているのは、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどで、いずれの国でも、神経管欠損障害の発生頻度を大幅に減らす成果をあげているとのこと。

さらに、葉酸の摂取は、新生児に対してだけでなく、高齢者に対しても多大な恩恵をもたしてくれることが明らかになったのです。

アメリカは、葉酸の摂取を推進することにより、1998年以降、脳卒中による死亡率を、10万人中180人から150人にまで減少させました。

また、やはり1998年以降、アメリカ国民の血中のホモシステインが減少したこともわかっています。

アミノ酸の一種であるホモシステインの血中濃度が高くなると、認知症や動脈硬化症のリスクが高くなるそうです。
葉酸の摂取は、ホモシステインを減少させ、動脈硬化や認知症を予防してくれるわけですね。

日本国内に目を転じると、まだ「葉酸」の必要量を十分に摂取できていない状況にあります。

高齢になってからだと「葉酸」は吸収されにくくなるそうですから、脳卒中や認知症の発症を防ぐために、若いうちから「葉酸」の摂取に努めたほうがいいかもしれません。