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2008年4月15日火曜日

認知症の3分の1は脳小血管の損傷に起因

認知症の発症に、高血圧症や糖尿病による脳小血管の損傷が大きく影響することが、米国シアトルにあるワシントン大学の研究で明らかになりました。

これらの小血管損傷は、糖尿病や高血圧症に起因する小規模な脳卒中によってもたらされます。

ワシントン大学の研究研究結果によれば、認知症や認識力衰退症状が見られる調査対象の高齢者のうち、3分の1の患者の剖検脳組織の中に、こうした小血管の損傷が繰り返し発生した痕跡が認められました。

加えて、アルツハイマー病の病理学的変化が関与している認知症は45%に上り、認知症の10%には、レビー小体(パーキンソン病やアルツハイマー病から派生したと思われる脳変性疾患を示す新皮質構造の変化のこと)が深く関わっていることもわかったそうです。

既に3400人の被験者中およそ3分の1が死亡しており、遺族の承諾が得られた221人の遺体の剖検が行われました。

その結果、今回の興味深い研究結果が得られたわけです。

ワシントン大学の研究対象となった被験者は、幅広い人種や職業に属しており、シアトル市内や郊外に住む、白人、アジア系、アフリカ系、ヒスパニック系住民の中から選ばれました。

研究期間は1994~2006年で、被験者には、認知症や認知機能障害を有している者、いない者の両者が含まれています。

調査対象サンプルの幅広さは、今回の研究結果の信頼性を裏付けていると言ってもいいでしょう。

厚生労働省は、高血圧症や糖尿病を予防するための抜本的な施策を考える必要があるようです。